旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


ロンドン03 青年に呼び止められ、公園でリスとたわむれる

ロンドン二日目、朝から精力的に活動開始。前回の記事はこちら

 

今日はまず、ケンジントンガーデンに行って、ハイドパークに行って、それからハロッズに買いものに行こう。地下鉄だと、乗り換えを含めて4駅。でも公園をぷらぷらと散策しつつ直線コースで行けば歩ける距離。さっそく出発。

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まずは朝ごはん。ハイケンジントンストリート駅にある「kamps」というベーカリーカフェへ。 クロワッサンと、ナッツ&チョコレートの甘いパン。どこに行ってもクロワッサンばかり食べている。それから飲み物は、アップルシナモンラテ。これが実においしかった。

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寒さ対策もばっちりです

冬のヨーロッパは寒さが厳しいぞ!と聞いていたので、人形のみならず人間のほうも防寒のための洋服&グッズをさまざまに用意していった。しかし滞在中のロンドンは、この時期にしては暖かだった模様。気温は静岡と同じくらいで、というかむしろ日本は大寒波が襲来して同時期に静岡では初雪が降ったとか。ロンドンの方が暖かかったといういうことね。ダウンジャケットやらネックウォーマーやらフリースやら、持って行ったけれども着なかった服多数。

朝食を終えて、ケンジントンガーデンに向かって歩き出す。途中、バッグを開けるためにファスナーを引こうとしたら、おやおや? ファスナーのあたまに付いていた革の飾りがなくなっていた。金属のつなぎめがゆるくなっていて昨日から何度か取れたり付けたりを繰り返していたのだが、ついに紛失。どこかで落としてしまったらしい。カフェにいたときは付いていたから、ここから遠くないどこかに落ちているのだろう……が、いったいどこに? 友人と二人、きょろきょろとあたりを見回すも近くには見当たらない。仕方あるまい、飾りがなくてもバッグの開閉はできるからあきらめよう。

そう思って歩き出そうとしたら、「HELLO!」だったかなんだったか忘れたが、通りがかった男性に声をかけられた。彼は私のバッグを指さし、それから少し離れた路上の石畳の方を指さし、「アハン?」みたいな表情でこちらを見た。突然割り込んできて何を言うてますねん、と不審がりながらもその石畳の方へ歩いてみると、あらふしぎ! そこにバッグの飾りが落ちているではないか。

これはどう見ても私のもの。どうやら青年は、バッグを開けたり閉めたりしながらキョロキョロしている我々の一部始終を見ていたようである。サンキュウゥゥ~!! お礼を言って終わりかと思いきや、青年Aは「日本人か?」と話しかけてきた(in English)。そうだと答えると、今度は「日本語が話せる知り合いが近くて店をやってるからおいでよ」などと言う。

いやいや待て待て。これはちょっとまずいんではないか。時は午前9時、ところは交通量の多い大通り。危険な環境ではないのかもしれないが、警戒に越したことはない。私と友人、顔を見合わせて目で語る。(これはどうなの?)(やばくないか?)(ついていって危なくないか?) 数秒間の協議の末、深入りしなければよかろうということになって、とりあえず一緒に歩くことにした。

結果、危ないことは何もなかった。ほんの数十メートル先に雑貨屋があり、友人だという人(青年B)が店の入り口まで出てきて、日本語で話しだしたのである。彼は、一年ほど成田にいたんだ、というようなことを言っていた(記憶があいまい)。日本のどこに住んでいるのと聞かれ、「シズオカ」の知名度に不安を覚えた私は、「シズオカ。フジサンの近く」と答えていた。まあ、間違いでもないだろう。少し話して、バッグの飾りを見つけてくれた青年Aにもお礼を言って、お店をあとにした。いやあびっくりしたけど、日本語うまかったね、変な人じゃなくてよかったよね。

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そんなこんなで、ケンジントンガーデンに到着。ここには「ケンジントン宮殿」なる建物がある。ガイドブックをろくに見ていない私と友人N、ケンジントン宮殿のなんたるかも理解していなかった。「きっと素敵な人が住んでいるんだろうね」くらいのことを言っていたが、ここは故ダイアナ妃の居城であり、今はウィリアム王子&キャサリン妃の住まいなのであった(あとでホテルの部屋に帰ってから気づいたよ。なんてぼんやりしてるんだ!)。

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朝早い時刻なので足元には霜がおりていた。

公園内をそぞろ歩き。広いねえ、気持ちがいいねえ、朝から人がいっぱいだねえ。そういえば今日は日曜日か。寒い冬でも人々は公園で来るのだね。どんどん歩き、隣接するハイドパークへ。

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ここでいちばん盛り上がったのはリスでした。何匹もいた。可愛さに夢中になった。

公園をぶらぶらし、いい時間になったのでハロッズへ向かう(そう、日曜日はデパートの営業開始時刻が遅いので、開店を待つ意味でぶらぶらしていたのだ!)。