英仏旅行記11回目、パリのホテルで再び目覚める朝。前回の記事はこちら
パリ2日目。ホテルにトランクを預けたまま、今日も街歩き。エッフェル塔に向かう道すがら、途中のパン屋さんで朝ごはんを買う。店内でどれにしようか迷っている間にも、小学生なのか中学生なのか、登校中の女の子が入ってきて「なんとかをください!」とパンを買っていく。
バケットやクロワッサンはもちろん、マカロンやケーキも売られていた。 パンは声をかけて注文する
ホテルからエッフェル塔までは歩いてすぐ。 正面に広がる公園で朝ごはん。パンの紙袋が可愛い
さて、パリに来たからにはエッフェル塔に登りたい。4つの脚にはそれぞれエレベーターがあり上層階に行けるようになっている。つい先日パリ旅行から帰ってきた会社の後輩は「エッフェル塔のエレベーターは混みますよ。4つのうち、なんと3つが壊れて使えません」と話していたのだが、こんな有名な観光地で故障したエレベーターをすぐに直さずおいておくなんてことありえないだろうと思っていたら甘かった。エレベーターは1台しか稼働しておらず、当然ながらその1台にすべての観光客が集中して大混雑になのであった。なんで? すぐ直そうよ、と思うのは日本人的発想なのか?
エレベーターに並ぶ長蛇の列。右奥に続く点々はすべて人間です
最上階までのぼると街全体が遠くはっきり見渡せる
昨日見た凱旋門もはるか下。それにしても街並みが白っぽいなあ
途中階まではエレベーターでなく階段でも登ることができる。 階段の方が料金が安い(半額くらい)。全部登ると1000段以上!
エッフェル塔をおり、下にあった郵便ポストからエアメールを送る。一昨日ロンドンで書いた絵葉書(ずっと持ち歩いていた)に、はからずもパリの消印を押してやっと投函。
さて、この時点で昼の12時過ぎ。これからルーブル美術館へ行くのだ。昨日はさんざん街を歩き倒したけれど(その距離12km!)、今日はセーヌ川を循環している水上バスBATOBUS(バトビュス)でクルーズ。1日券を買えば8つの発着所で何度でも乗り降りできるのだ。エッフェル塔のたもとの発着所で乗船し、川岸に広がる景色を水上から眺めつつルーブルへ。
これがBATOBUS。壁も屋根もガラス張り。1日券は15ユーロ 観光客もいるし、地元の人は通勤手段としても使っているよう
向こう岸に見えているのはルーブル美術館。水上バスは左岸と右岸をぐるりと折り返して 進むため、今は横目に見ながら通り過ぎ、のちほど旋回してルーブル前で下船する
川べりの階段には、一段ずつ人が座って本を読んだり飲み物を飲んだりしていた。 落ちそうで怖いよ、なんであんな場所に座ってるの?と、同行のNと不思議がる
間近から見上げるノートルダム大聖堂。荘厳です
私はこの日も、もちろんリカちゃん人形を持ち歩いていた。水上バスの後方には小さなデッキがあり、そこでリカちゃんを取り出してああでもないこうでもないと写真を撮っていたのだが、その様子を横から見ていたおばさまが、あら可愛いわね、というような口ぶりでにこにこと話しかけてきた。これは、日本の人形文化をフランスに知らしめるチャンスだ。
「カワイイ」の国ニッポンからやってきたリカちゃんを知ってほしい!という熱い思いがほとばしり、「わたし、リカ。日本の有名な人形なんです」と自己紹介。そう、私はリカちゃん人形をおばさまに向けてぴょこぴょこと動かしつつ、リカちゃんボイス(つまりアニメ声)で「ボンジュ~ル」とか何とかしゃべっていたのである。おばさまは驚いたような表情をうかべつつも、微笑んでいらっしゃったよ。 クールジャパン!って思ってもらえたかな、どうかな。
「わたし、リカ。パパはフランス人なの(メーカー設定でそうなっている)」