大阪に住む友人Mちゃんの家に遊びに行った。
互いにちまちまとした手づくり系作業をこよなく愛し、地味ながらもこだわりの収集癖があり、その点で非常に気のあう私たち。Mちゃんちに着いたのが夜9時くらい、それから私たちが何をしたかというと、酒を飲むでもなく、積もる話に花を咲かせるでもなく、テレビを見るでもなく。
私たちは、Mちゃんの集めている手ぬぐいを眺め、Mちゃんの愛するリバティプリントの生地&はぎれコレクションを眺め、Mちゃんが趣味で作っている判子の数々を眺め、Mちゃんがやりかけてやめた編み物を眺め、ほか何だっけ、ししゅう糸とかフェルトとかを眺め、Mちゃんがこれから始めようとしているらしいミニチュアスイーツのキットを眺めた。
つまり、そういった手作り系の素材を棚から出してきては床に並べ、あれこれ言ったり眺めたりして過ごしたわけだ、延々と。遠方の友人が久々に会って何してんのって感じだが、これでいいんである。
眺めてる間に創作意欲がふつふつとわいてきて、今から一緒になんか作ろうよ!ってなって、じゃあ粘土でクッキーとか作ろうぜってことで、粘土をこねたり絵の具を混ぜたり、ふたりとも無言で作業に没頭。放っておくとおたがい一言も発しないままに数十分が経ってしまう。30過ぎの女子ふたりが真夜中に粘土に夢中になってることの是非はとりあえず不問ということで。数時間後、クッキー完成。
なんという完成度の高さ。ほか、マカロンやチョコレートやビスケットも作った。どれも美味しそうで次第にお腹がすいてくる我々。気が付いたら深夜も深夜、すでに3時をまわってるし。良い子は早く寝ろ!
大阪に行ったのはクッキー作りが目的だったわけではなく、ぜひ行きたい場所と会いたい人があったから。その夢はぞんぶんにかなえられ、興奮しっぱなしの滞在だった。
▼その興奮のなかみは、こちらです