旅と日常のあいだ

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もったいないから挿しておけ。盆栽の挿し木記録

盆栽を育てていると、小さな鉢の中でもぐんぐん枝をのばす成長力に驚かされる。が、そのままにしておくと養分が尽きて自滅する羽目になりかねないので、程良い大きさで、かつ見目よい形で剪定してやる必要がある。いろんな角度から鉢を眺めては枝をパチパチと切り落とす。うーん、難しい。

そうやって切り落とした枝を、ダメもとで挿し木にしておいたのが去年の夏。枝を土に挿してやると切り口から根が出て、単体として成長するという神秘の連鎖。うまくいけば、枝の数だけ鉢が増えるというわけだ。とりあえずチャレンジチャレンジ。以下は、この一年の挿し木の経過である。

 

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ちょうど一年前の富士桜。この枝をハサミでパチンと切り落とす。結構勇気がいる。

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剪定した枝を、土を入れた適当な鉢に挿す。何のことはない、ただ挿すだけ。これは去年の十月頃。表面上は何の変化も見られませんなあ。

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これは今年の三月。古い葉が落ちたあとに新しい葉が出てきた。これで全長3センチ程度。

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五月、一気に枝が伸びた。10センチくらいか? どうやら挿し木成功。

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そして六月の本日、枝もしっかりしてきたので植え替えることにした。これまでの素焼きの鉢から、盆栽鉢に引っ越し。枝に針金をかけて表情をつける。うむ。随分と「らしく」なったじゃないの。手のひらにおさまるサイズの富士桜誕生。

ちなみに、挿し木の成功率は20%であった。枝を五本挿しておいたのだが、発芽して根付いたのは一本のみ。同時に挿し木にしていた紅紫檀(ベニシタン)は、五本中五本成功の100%だったのだが。

 

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おもしろいので今年もいろいろ試すことにした。挿し木に向く木、向かない木があるのだが、本日剪定した枝をとりあえず全部挿しておく。富士桜と紅紫檀を再び、それから紫式部、ボケ、もみじ。欲張りすぎ?