2008-01-01から1年間の記事一覧
穂村弘の『もしもし、運命の人ですか。』を読む。 穂村さんは、私がいちばん好きな歌人だ。この本は、恋愛にまつわるエッセイとも作り事ともつかない文章を集めたもの。語られるエピソードの内容以上に、語られ方がとても魅力的だと思った。具体的概念的な事…
ここ最近の読書記録。 『宇宙百貨活劇(ペンシルロケット・オペラ)』 長野 まゆみ どこにもない、いつの時代でもない、透明のようなセピア色のような群青色のような小さな街が舞台。<少年のための物語に必要なもの>がちゃんと出てくる。鉱石とか、きらき…
高村薫の『李歐』を読む。大陸をまたにかけた殺し屋・李歐と、そのカリスマ性に惹きつけられて人生抜き差しならなくなってる一彰の、冒険譚っていうか、青春小説っていうか、恋物語っていうか、恋物語っていうか、恋物語って・・・(以下略)。そこの男ふたり!…
今年に入って読んだ本にはハズレがない。 『風が強く吹いている』 三浦しをん 箱根駅伝出場をめぐる弱小陸上部の物語。選手それぞれの鬱屈や課題に対して、「走る」ことで道を拓こうとする姿勢がまっすぐで不器用で、とても清々しかった。運動をまったくしな…
沖縄も四日目、離島めぐりの最後を飾るのは小浜島。さとうきび畑が続くのどかな島を、再びのレンタサイクルで駆け抜ける。 空が晴れて、海が青くて、緑が濃くて、「夏だーーーー!!」って感じ。 途中で道を間違えたり、延々と続く上り坂にへばったりで、気…
石垣島から高速船で30分余り、次なる目的地は西表島。ここではガイドツアーに参加し、船に乗ったり山道を歩いたりして探検する。水面にニョキニョキと生えるマングローブ林。生い茂る木々も葉も、絵に描いたようなジャングルっぷりだ。 西表島は、島の東側し…
二日目は、石垣島から船に揺られて竹富島へ。小さな島なので、レンタサイクルを借りて回る。 竹富島は、「ザ・沖縄」な風景を昔のままに残している地区だ。アスファルトの舗装なんてない白い道をガタガタと走っていると、赤瓦の屋根の上に鎮座ましますのはシ…
師も走る、昨年12月末。「本年の総決算じゃ!」とばかりに沖縄旅行を敢行した。 友人Mちゃんと共に、目指すは八重山、離島めぐり。白砂のビーチ、咲き乱れるハイビスカス、毎日がチャンプルー!詳細は我が心の日記に留めるが、なんとも胸がいっぱいになる旅…